藤枝市のリフォームはすこやか工房

大手とは違う!長年の経験からお客さんの生活を考えアイデアで解決するリフォーム屋さん

インタビュー

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リフォームのこと、リノベーションのこと
耐震のことなど
すこやか工房代表 廣井さんに
アレコレインタビューしました!

インタビュアー

こんにちは。
長年リフォームに携わっているとの事ですが、得意とするリフォームは何ですか?

すこやか工房代表

その家に住んでいるその家族のライフスタイルに合わせたプラン、家のメンテナンスプランを提案する事に自信があります。
例えばそこには将来、介護に備えたプランも入ってくるのであれば、今回依頼された工事のついでに出来てしまう将来のプランの準備等をもあわせてご提案します。また命を守る為に地震に備える対策についても力を入れてきました。

インタビュアー

では、リフォームの業界に入ったきっかけはなんですか?

すこやか工房代表

はい、私の父が大工でしたので、 リフォーム・建築に入るのは、普通にすんなり入りました。
大学を出て、サラリーマンに一時期なりましたが、やっぱり、カエルの子はカエルで、ものづくりがやりたくて、建築に戻ってきちゃいました。
設計や現場管理がメインですが、今でも、現場でものづくりしている時は楽しいです。

インタビュアー

この仕事をしていて良かったと思ったことは何ですか?

すこやか工房代表

「廣井さん、貴方に頼んで良かった。」と言われた時が一番うれしいですね。

インタビュアー

その時のエピソードをお聞かせて頂く事はできますか?

すこやか工房代表

リフォームの仕事は大小さまざまですが、大規模な改築をして喜んで頂いたり、手すり一本でも感謝されることがあります。

こういう話をするとどうしても最初に思い出すのが、介護が必要な引きこもりがちなおじいちゃんの話です。
この家に住んでいるその家族全員のライフスタイルを考えたいので、リフォームの相談をしているうちにそのおじいちゃんの事がちょっと気になりました。
それで、許可を得ておじいちゃんの足を触らせてもらったんです。
すると、ある程度の筋肉がついていました。
「歩けないけど這って移動できる。」とおじいちゃんが話しをしてくれました。
会話を続けていると、「とにかく自分はトイレに行けないのが恥ずかしい。」と言われました。
「トイレまで這って行けますか?」と聞いたら「行ける。」とおしゃったので、トイレの前に床から30cmの高さから縦に長い手すりを付けさせて頂いたのです。

インタビュアー

なるほど、続きが気になりますね。

すこやか工房代表

そしたら這って行って自分でトイレに入れるようになったんです。
トイレの室内にも手すりを付けておきました。実は、依頼された工事は、それではなかったんですけど(汗)
ただ、おじいちゃんと話しをしていて、その手すりがあれば、もしかしたら、おじいちゃんの尊厳が保てるかもしれないという直感がありました。
確信はなかったですけれど・・・そうしたら激変しましたね、おじいちゃん。

インタビュアー

普通はそんなに気が回らないと思いますが、本当によく気付かれたと思います。
奇跡的な巡りあわせという出来事ですね!

すこやか工房代表

後日電話があって、ご家族からお風呂に手すりをつける工事を依頼されました。
誰のかなぁ?と思っていたら、「おじいちゃんがトイレに自分で行けるようになり、お風呂も入ってみたい」という事でした。
おひとりでの入浴は危険がありますので、当然介護は必要ですが、自分で動けない人の介護と動ける人の介護では大変さが本当に違うんです。

インタビュアー

そうなのですね。ちょっとした差でも介護する方も助けになるのですね。

すこやか工房代表

お風呂の手すりをつけたら、また後日、今度は携帯から電話があって、「今、車椅子で公園を散歩しているんです。」との事でした。
私にとってそれは当たり前の事と感じたのですが、家族にしてみると引きこもってもう絶対家から出ないと思っていた人が「公園に行ってみたい」と言った変化にびっくりしたというお話です。

インタビュアー

本当に良かったですね。
おじいちゃんだけでなく、そのご家族がしあわせになるリフォームでしたね。

インタビュアー

「リフォーム安くしてよ。」と言われたらどうしますか?

すこやか工房代表

理念の“人を幸せにする。”は職人さんも取引先も自分も入っています。
もちろん、お客様も家族も。誰かの犠牲の上には成り立ちません。
取引先に何の根拠もなく今回特別に安くしてとか、職人の手間を安くしてなど無理にお願いして安くすることはしません。
ですが、工夫して安くする方法を考えます。

まず、(1)工期を短くする方法。
例えば、リフォームの箇所が多い場合、1箇所ずつ工事するより、可能な限りで多箇所同時に工事を行えば、当然工事の期間が短いので安くすることが出来ます。

次に(2)お客さんに手伝ってもらう方法。
ペンキを塗ったりとか、壁の珪藻土を塗ってもらったりとか、お客さんの労力を提供してもらって安くする事もあります。

インタビュアー

お客さんが下手に手だしすると、職人さんから嫌がられないですか?

すこやか工房代表

今まで職人さんに嫌がられた事はありませんでしたね。
リフォームの現場に入るということは、ある程度そういうことも想定していないとできない。
お客さんの住んでいるところで、お客さんの目の前で工事ができない・新築しかやらない、という職人さんも当然います。

インタビュアー

職人さんにもタイプがあるんですね。
リフォームの現場で入ってくれる職人さんは、手伝ってもOKなんですね!

インタビュアー

次は、お客さん側から見たの質問でです。
建築・リフォームはトラブルが多いと聞きますが、何故起こると思いますか?

すこやか工房代表

建築・リフォーム業界でのトラブルは、
(1)近隣への配慮が無い事
(2)着工前と後の金額が違う事
(3)想定外の工事が発生する事
などいろいろあります。
近隣への配慮は、きちんとご挨拶をする事でトラブルは避けられます。
痛切に自分で感じているのは、金額です。

インタビュアー

金額は、見積もりを取れば間違いないのではないのですか?

すこやか工房代表

リフォームでは、驚くかもしれませんが、金額が変わってしまう事はよくある事です。
理想で一番安くできる金額を見積もりに出しておいて、あとで追加が出て金額が変わるのは当然トラブルになります。

インタビュアー

もう少し詳しく教えて下さい。

すこやか工房代表

例えばお風呂を撤去して、土台が腐っていた場合。
土台直しに平均で2万~5万くらいで、工期も伸びます。
1週間の予定にプラス1日になると、7日+1日ではないんです。10日になったり下手すると14日になったりします。
ですから見積りを立てる時、最初から土台や足場が腐っているかもしれないという想定が必要です。
そういう読みができないとトラブルになります。

当然、上乗せで金額がかかる話を口頭で済ますのも、トラブルの原因です。
すこやか工房では、契約時に出す見積もりに、はじめから全部盛り込んでMAXこれだけかかる可能性があるという見積もりを出し、
できるだけ専門用語を使わずお客さんが納得していただいているのを確認しながら、話を進めています。

本来は「100万円の見積もりが、終わったら90万になりましたよ。」というのが通常です。
見積金額よりも安くなって終わるのが当たり前なんですよ。予備費を込みで出していますから。

インタビュアー

追加工事で予算がオーバーする事はないのですか?

すこやか工房代表

そうですね。追加になるってことが無いわけではありません。
経験不足でプラスαが読めなかった時は職人さんを責めることは出来ませんし、
営業さんを責める事も出来ないんですけども、ただ経験しないとわからない事はいっぱいあります。

また、構造がわかっていないと、正しい見積もりも出せないですし、必要な工事ができない事に繋がってしまうと思います。
想定外のコトがおきれば当然工期が延びます。
例えば工期が延びる事により、予定していた旅行が中止になる、
生活しながらの工事で工期が延びることによりストレスが蓄積され体調が悪くなる・・・
なども見積もりをする段階での経験で解消できる事もあります。

インタビュアー

経験が豊富な人(会社)に頼んだほうが、見積もり金額も正確に出せるんですか?

すこやか工房代表

はい、トラブルは少ないと思います。
リフォームは、壊してみてわかることがとても多いので知識と経験が非常に重要です。

例えば、知識が少なくて問題になる例として、トイレだけ交換しても、実は床が腐っていて白蟻が出ていることに気づかないとか、配水管が錆びていて交換の時期だったのに気がつかなかったなど、そういう事は実際にあると思います。

インタビュアー

そうなんですね、「安く済んで良かったわ。」で、済まされない場合があるんですね。
では、リフォーム会社選びで良い方法とかありますか?

すこやか工房代表

よく言われるのは相見積もり、2箇所以上から見積もりを取ってください。
ただ、金額だけで比較をしないでください。
ちょっとわかりづらいかもしれませんが、工事内容・詳細にも目を通して比較してほしいです。

100万と50万の見積もりがあって、50万の方はやらなければならない補強や修繕工事をしないで終わってしまう。
本来は、工事内容によって頼むところを選ばなければならないですよね。
それは、難しい所ではあるのですが・・・

インタビュアー

そこまでくるとお医者さんですね。

すこやか工房代表

ホームドクターそのものです。
トラブルを回避するために解決策として一番良いのは良心的なホームドクターを見つける事です。
工務店でも、設計士さんでも良いので近所で信頼できる家の専門家がいれば、ご相談してください。
良心的な方であれば「自分の得意分野でないので、紹介しますよ」という様に対応してもらえると思います。

インタビュアー

なるほど・・・では、私は廣井さんにご相談すれば良いですね!
よろしくお願い致します。
(その数年後、シャッターを直してもらいました)

インタビュアー

では、どんなお客様ですと、仕事がスムーズに出来ますか?

すこやか工房代表

やりたい事が明確なお客さんはスムーズです。
例えば、「キッチンを交換したい」との依頼、そこに同じ大きさのものを置き換えるだけでは、ご満足できないご家庭は多いです。
もっと便利にしたい!対面キッチンにして家族の顔を見ながら食事を作りたい!
などいろんな欲求があると思います。
それを全部言っていただかないと、せっかく工事をしても満足度が低くなってしまいます。
ところがイメージ・構想・夢を100%話せる人は少ないです。

インタビュアー

リフォームって難しいですね・・・

すこやか工房代表

私が気をつけているのは打ち合わせの段階の時です。
ご家族の方が気付いていない欲求・表現できていない希望はないだろうか?とよく話すようにしています。
家族構成・年齢・ペット・趣味など、全て把握したうえでベストな提案をしたいのです。
すると、たまに不信がられたり鬱陶しがられたり・・・、そんなことまで話す必要ないとて言われてしまったり・・・。
初めからそこまで踏み込むと嫌悪感を抱かれ誤解されることがありましたので、気を付けています(笑)

インタビュアー

心理カウンセリングみたいですね。

すこやか工房代表

キッチンをリフォームすると言っても、小さいお子さんが居るのか、ペットとかどういう状況でいるのか?
などご家族を知らないと、本当にいいレイアウトが出来ない場合があります。

インタビュアー

すこやか工房さんに依頼する際は、
ぜひ、不審に思わずご要望や夢を語って頂きたいですね。

インタビュアー

最後にこれからの事なんですが、リフォーム業界・すこやか工房はどうなって行くと思いますか?

すこやか工房代表

住宅設備(キッチン、トイレ、ユニットバス、洗面化粧台など)の交換は、ホームセンターと家電量販店がかなりの割合を占めてくると思います。

例えば、“お風呂を交換したい”とします。

・ホームセンターと家電量販店で対応できるリフォームは既製品でカタログにあるものを交換する。
既製品を交換するのは簡単でいわゆる建築の知識が無くても短期間で施工できる。

・小さな工務店(すこやか工房)では、ご家庭に合ったオーダーで種類の多い中から選んで交換する為、非常に時間がかかって利益率も下がります。利益率が悪いからやりたがらない、もしくは悪いながらも一生懸命施工するが長く続かない。

大手がやりたくない工事をどこがやるか?
本来、知識や経験が最も必要なリフォーム工事です。
利益率が低いとなると、その中でどうしていくか?が問題になってきます。

インタビュアー

なるほど、良い会社だからと言って生き残れるわけではないのですね。

すこやか工房代表

すこやか工房が目指しているリフォームは、呼ばれたら自分が自転車で行けるくらいの距離でホームドクターの役割をしていく事。
地域性を理解している。呼ばれたらすぐ行ける。
そのお客様の家だけでなくライフスタイル・家族・それから近隣の人の事まで知る事で、最適な提案が出来ると思います。
そういう密な関係を築いていけるのが個人・家族経営の会社、地元の工務店だと思います。
私はそちらに特化していこうと思っています。

インタビュアー

そうなるとエリアが限られますよね。

すこやか工房代表

確かに限られますね。 ホームドクターとして持てる顧客はホームグラウンドの近郊です。
ですが自分の得意分野であれば遠くても紹介があれば、やるべきだと思っています。
また、全国の工務店同士の繋がりで協力し合い、その作業に適任の職人さんを紹介し合う事でより良い生活環境のお手伝いができると思っています。

インタビュアー

新築住宅でも中古住宅でもそこに住む限り、リフォームは必要なものなので、困った時に頼りにできる会社が必要なんですね。
貴重なお時間、インタビューにお付き合い頂きありがとうございました。